こんにちは🙂
前回の記事では絵墨の購入レビューとして色見本とそれぞれの雰囲気についてまとめていましたが、
今回は最近気に入っている絵墨で描いた絵をご紹介させていただきます。
こちらは絵墨 淡のみで塗っています。
とにかくフリージアが描きたかったのでもっと彩度や透明感の高い黄色でフリージアを塗る予定でしたが、絵墨をどうしても試したくてお試し用ぬり絵を絵墨 淡縛りで塗ってみました。
主線はプリントした線です。
最近手作り塗り絵を作っているのでそのお試し用に印刷したものに塗っています。
紙はヴィフアール 細目をB5サイズにカットしたものです。
色が少ないので迷わず塗り進めることができますし、仕上がりもトーンにまとまりがあるのでいい感じに柔らかい雰囲気になりました。
絵墨 淡のセットではピンク味の肌色を作ることは難しい気がします。黄色寄りの肌色の方が自然に仕上がりました。
また、肌を塗っていて気が付きましたが鼻周りや首のところに水彩画らしい境界線ができています。
色を重ねてグラデーションを作るときに、境界線が出やすい印象です。重ねる範囲に気をつける必要がありますが、うまくいくとセロファンを重ねているような面白い効果を得られます。
絵墨の淡のセットは3種類の絵墨セットの中では一番不透明度が高く、紫や青がまったりとした柔らかい不透明色でとてもかわいいです。
こちらは「絵墨」と「絵墨 明」の2つを使って塗っています。
渋めの落ち着いた色味の背景や植物と透明感のある人物になりました。紙はファブリアーノ エキストラホワイトの荒目 SMサイズという小さめの紙です。
この絵は緑の暗さで独特の雰囲気が出たので気に入っていますが。
絵墨と絵墨 明の2つでは明るい緑を作ることができないので、植物をもっと実物に近い色で塗りたい場合は他の透明水彩や顔彩と併用することをおすすめします。
こちらは絵墨3種類をすべて使って着彩しました。
プレーン、明、淡 すべてから2色~3色位ずつ使用しています。
★使用画材
紙:ヴィフアール細目のB5サイズです。
線:タチカワスクールGのセピアと鉛筆で書いています。
絵の具:絵墨3種(絵墨、明、淡)
ハイライト:ユニボールシグノ このペンは失敗しても水をつけた筆でなぞると消せるので便利です。
絵墨で描く絵も3枚目になりました。
3枚描いてみて気に入った所と気になる所をまとめてみたいと思います。
・良いところ
色が独特なので簡単に雰囲気のある絵に仕上がる
色が少ないので色を選ぶ時間が短縮される
絵の具が乾いた所にできる境界線がきれい
背景用の色が簡単にきれいに作れる
・気になる所
透明水彩に比べ色が乾いたときに色が薄くなる現象が激しい
もう少し鮮やかな緑がほしい
まずは良いところについてです。
絵墨自体がキレイで鮮やかすぎない色なので、どの色を選んでも普段の絵をは違った雰囲気の絵が描けます。
また、ここは緑で塗ろうと思ったときに使える色が限られているので色選びに迷いません。
次に境界線についてです。
私の練習不足かもしれませんが、絵墨ではなめらかなグラデーションを作ることが難しく色のグラデーションは何度か色を重ねて作ります。
重ねた色が乾くときには境界線ができやすいです。
境界線は薄いセロファンが重なっているように見えるので、その効果が水彩画らしい透明感を画面上に作ってくれます。
最後に背景用の色についてですが、人物イラストを描くときに背景が真っ白だと寂しいので、私はいつも何色か選んでまだらな背景を作ります。予め背景部分を濡らしておいて何色か色を広げていく感じです。
この背景に使う色は絵の雰囲気に大きく影響するので、鮮やかすぎると後で公開することも多々あります(・・;
絵墨を使うと少し控えめで落ち着いた雰囲気づくりが簡単にできますしにじみのテクスチャがきれいに出るので良かったです。
次に気になる点について
ほとんどありませんが、使っていて気になったのは次の2点です。
1,色が乾くと薄くなる。
透明水彩でも起こる現象ですが、絵墨の方が薄くなる印象です。
なので、透明絵水彩の感覚で塗っていると何度も何度も色を重ねないと思った色にたどり着かないので気持ち強気?で着彩する必要があります。
2,緑がほしい
私は植物をよく描くので、絵墨縛りで描いていると、「もう少し鮮やかな緑があればなぁ」と思いました。
しかし、その鮮やかな緑がないからこそ作れる絵の雰囲気というものが売りなのかしらとも思うので、この点に関しては緑がほしいときは他社の緑を追加しつつ描いていけばいいかなという結論です。
ということでいろいろと試してみましたが、私の中ではとても気に入っている絵の具です。
まだ、プレーンの絵墨のみで描いた絵はないので、また挑戦したらご報告させていただきます。
ぬり絵販売のお知らせ
「フリージア」ちょっと変更したもの
「ハナミズキ」
の2枚は2022年6月中に販売開始できるよう準備中の手作り塗り絵になります。
紙は色鉛筆用と水彩用をご用意しています。
ぬり絵はデータと実物の2つの状態で販売予定です。
販売サイトはbaseを予定しています。
詳細は決まり次第サイト内でご報告させていただきます。
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